院長からのアドバイス
熱のある時、お風呂に入っていいの?
熱があるけどお風呂に入っていいですか?という質問をお父さん、お母さんが時々なさいます。結論から言いますと基本的に構いません。かなり以前は発熱でクリニック受診するとドクターから「熱のある間はお風呂に入ってはいけません。」とよく言われたものです。一説には、昭和中頃まで、おうちにお風呂のない家庭が少なからずあり、お風呂に入るには銭湯に行く必要があり、その間に湯冷めなどして体調が悪化することがあり、そのため発熱時の入浴はやめたほうがいいとなったそうで、その名残で後々まで発熱時の入浴は悪いという考え方だけが受け継がれてきたのだと思います。
ただ、発熱時の入浴にはいくつか注意点があります。まず長湯はさけること。長湯すると周りのお湯の温度で体温が急に上昇します。そのため熱性けいれんを誘発することもあります。ですから入浴するにしても、湯冷めしない程度に、あっさりめにお湯につかったり、シャワー程度にするほうがいいでしょう。また本人がぐったりしている時は入浴は控えたほうがいいでしょう。入浴は意外と体力消耗するものです。
また入浴後は、いつもより多めに水分補給してください。発汗により失われた水分補給と体をクールダウンするという両面の効果があります。
でも本人が入りたがらない時は無理してお風呂に入れるのはやめてあげましょう。お風呂に入らなくても体調の悪くなることはありませんから。